PRODUCT LINEAGE

プロダクトの系譜

開発ノートは 1 本ずつ「なぜそう決めたか」を記録していますが、プロダクトとプロダクトのあいだの血縁までは書いていません。
この 1 枚は、何が何から生まれ、どれが途中で終わったかだけを描いたものです。

nzw.jp のプロダクト系譜図 縦が時間軸(2023 年 9 月から 2026 年 9 月)、横が扱う領域。実線は改名・後継・作り直しといった同じ血のつながり、破線は知見や部品の受け渡しを表す。いちばん右の「遊ぶ」だけ 2 列あり、右の列が爆弾ゲームから NUKERO! までのゲームの筋。下部の帯は、これらすべてを載せている nzw.jp。 ブラウザの道具 英語で話す ことばを覚える 習慣をつづける 資格に受かる 遊ぶ 2023-09 2025-12 2026-02 2026-04 2026-05 2026-06 2026-07 2026-08 2026-09 2 年の空白 全面刷新 ピボット リブランド/再構築 復習機能を移管 改名 作り直す 描画を移植 作り直す 敵の動きと音 迷路の掘り方 部屋の中継 Quick Query Question v0.5 ・ 2023-09 Quick Query Question v2.0.2 ・ 公開中 Engly 2026-02 公開 ・ v1.7.2 Socrates 2026-06 ・ 思考コーチ Grizzlingo v0.5 ・ 開発中止 Bearise v1.3.0 ・ β版 LangBridge v1.0 ・ 2026-04 MyDictly v1.4.0 ・ 公開中 DayGrid v1.0 ・ 2026-05 DayGrid v2.1.4 ・ 公開中 Certly v1.9.0 ・ 公開中 Synapse Link 2026-02 ・ 公開中 Algo Derby 2025-12 ・ 迷路の競走 爆弾ゲーム 10 数年前 ・ 2023-09 公開 BOM MAN ARENA 2026-03 ・ 作り直し NUKERO! v0.5.0 ・ Web 公開中 nzw.jp ここに挙げた全部が載っている土台。2026-04 から運用中 グループチャット 2026-06 ・ nzw.jp の機能 同じ血 — 改名・後継・作り直し 知見や部品を渡した いま動いている 開発を終えた・過去の版 枠が無いもの = 行き先が無い
縦が時間、横が扱う領域。実線は同じ血(改名・後継・作り直し)、破線は知見や部品の受け渡し。分かれ道は 5 つ — Socrates からのピボット、Grizzlingo の中止と Bearise への再構築、LangBridge から MyDictly への改名、Quick Query Question と DayGrid が同じ名前のまま中身を作り直したこと、そして 10 数年前の爆弾ゲームが二度作り直されて NUKERO! に部品だけを渡したこと。
Branches

系譜が生まれた 5 つの分かれ道

2026-06 Socrates を畳んで、同じ土台を語学学習に振り替えた
何が起きたか

PM 向けの思考コーチ「Socrates」として作り始めた Flutter + FastAPI のチャットアプリを、2 週間足らずで語学学習アプリ Grizzlingo に振り替えた。

リポジトリは分けず、そのまま乗り換えている。

受け継いだもの
対話 UI と AI バックエンドがそのまま残った。捨てたのは題材のほうだけで、構造は生き延びている。
2026-08 Grizzlingo を中止し、そのリポジトリを土台に Bearise を建て直した
何が起きたか

「自分の興味から AI が教材を生成する」というコア仮説が、カリキュラムの質を担保できず継続の駆動力にもならないと判断して、v0.5 で開発を止めた。

ただし捨てたのはリポジトリではなく仮説で、同じリポジトリの上に Bearise を作り直している(旧版は archive/v0.5-grizzlingo ブランチに残っている)。

受け継いだもの
学習単位を「興味」から「場面」へ、継続の駆動力を「興味」から「クリアと積み上げ」へ差し替えた。中止の 2 つの死因が、そのまま後継の設計条件になっている。
2026-08 LangBridge は名前だけ変え、識別子は動かさなかった
何が起きたか

MyDictly へ改名したが、変えたのは見える名前だけ。バンドル ID、Firebase のプロジェクト、APK の更新経路はすべて据え置いた。

旧 URL /static/notes/langbridge.html も転送用のスタブとして残してある。

受け継いだもの
すでに配布済みのアプリが持っている更新経路と、App Store Connect に提出済みの URL。名前は表示の問題、識別子は契約の問題として分けた。
2026-07 名前を残したまま、中身をゼロから作り直したものが 2 本ある
何が起きたか

Quick Query Question は 2023 年のポップアップ型から、2 年空けてサイドパネル常駐型へ全面刷新した(v2.0.0)。

DayGrid も v2.0.0 で作り足すのをやめ、習慣のみ・1 画面・オフライン完結に絞って組み直している。

受け継いだもの
名前と、ユーザーと、問題意識だけ。改名が「外だけ変える」なら、これは「中だけ変える」で、系譜としてはちょうど裏返しになっている。
2026-09 10 数年前のゲームを二度作り直したが、NUKERO! はどれの後継でもない
何が起きたか

爆弾ゲームは 10 数年前に初めて JavaScript で書いたもので、2023-09 に当時のまま置き直した。2026-03 の BOM MAN ARENA は、同じ遊びを 2,648 行で作り直した版になっている。ここまでは実線でつながる。

ところが 2026-09 の NUKERO! は、Dart の別リポジトリで、勝ち方も「敵を全滅させる」から「迷路をいちばん速く抜ける」に変わった。爆弾も炎もパワーアップも 1 つも入っていない。

受け継いだもの

BOM MAN ARENA から敵の巡回ロジックと視界距離 8 と合成音、Algo Derby から迷路の掘り方(DFS の穴掘り法)とゴールからの距離場、グループチャットから WebSocket の部屋の中継。どれも部品であって、血ではない。だから図では 3 本とも破線で入っている。

そのうえで「決定的に書き直した」ことが、いちばん大きな分かれ目になった。Algo Derby は乱数にシードを持たず同じレースが二度と再現できないが、NUKERO! は乱数を自作して各端末が同じ迷路を作れるようにした。迷路を送らずシードだけ配るオンラインは、この書き換えの上にしか建てられない。

Now

いま、どうなっているか

図に出てくるノードのうち、開発ノートを持っているのは次の 11 本です(Socrates はノートも公開ページも無いため前身としての表示に留め、旧作のゲーム 3 本はノートの代わりにゲーム本体へ繋いでいます)。

プロダクト生まれ方いま
Quick Query Question2023-09 に初版。2026-07 に v2.0 で全面刷新公開中 v2.0.2
Engly2025-12 に着手し 2026-02 公開。復習機能と AI 基盤が Grizzlingo へ渡った公開中 v1.7.2
Synapse Link2026-02-18 公開。Canvas の描画が nzw.jp の徘徊ブラックホールへ移植された公開中
nzw.jp2026-04 から運用。ここに挙げた全部を載せている土台運用中
MyDictly2026-04 に LangBridge として公開、2026-08 に改名公開中 v1.4.0
DayGrid2026-05 公開、2026-07 に v2 でゼロから再構築公開中 v2.1.4
グループチャット2026-06-06 公開。nzw.jp の中の機能として作った公開中
GrizzlingoSocrates からピボット。2026-08 に v0.5 で開発中止開発中止
BeariseGrizzlingo のリポジトリを土台に、仮説だけ入れ替えて再構築v1.3.0
Certly2026-08-02 着手、2026-08-27 に App Store 公開公開中 v1.9.0
NUKERO!2026-09-21 着手。前身 3 本から部品だけを受け取った(どれの後継でもない)β版v0.5.0

それぞれの「なぜそう決めたか」は各ノートの意思決定ログに、「やめたこと」と「いまどうしているか」は アプリ一覧のカードに書いてあります。このページが持っているのは、そのあいだをつなぐ線だけです。